セリーヌの新作ウィメンズバッグ「タッセルズ」「6(シス)」「カバセリーヌ」

セリーヌ(CELINE)から、エディ・スリマン(HEDI SLIMANE)の手掛ける新作ウィメンズバッグが登場。2019年6月初旬より順次発売予定だ。

アーティスティック、クリエイティブ、イメージ・ディレクターであるエディ・スリマンが手掛けるウィンター 2019 ウィメンズ コレクション パート1(フォールコレクション)から3つの新作バッグをご紹介。

タッセルズ(TASSELES)は、タッセルローファーからインスパイアされたモデル。フラップにはその名を象徴するかのように、小さな2つのタッセルがあしらわれている。また、シューズのモチーフだけでなく、1980年代のアーカイブバッグからも着想を得ており、カジュアルかつヴィンテージライクなデザインが魅力だ。

最高級のレザーとクラフトマンシップで完成した新作バッグ「6(シス)」もまた、1980年代のアーカイブバッグから着想を得たもの。ミニマルかつエレガントなデザインは、あらゆるスタイルにマッチしてくれる。

「カバセリーヌ」は、耐久性に優れたコットンキャンバスのボディにカーフスキンのハンドルをあしらったトートバッグ。

バッグの中央には、エディ・スリマン就任後に生まれ変わった“CELINE”ロゴが配されている。ゴールドメタルのハンドルリングと、クロシュクレのディテールもポイントだ。マチも広く大容量で、カジュアルかつエレガントにコーディネートを彩る。

なお、銀座店&表参道店では「カバセリーヌ」を先行発売中だ。

新キャンペーンビジュアルも公開

エディ・スリマンによるウィンター 2019 ウィメンズ コレクション パート1(フォールコレクション)のキャンペーンビジュアルが公開され、新作バッグ3種もお披露目となった。セリーヌの洗練された世界観たっぷりのビジュアルは、ムービーでも楽しみたい。

【商品詳細】
セリーヌ ウィンター 2019 ウィメンズ コレクション パート1(フォールコレクション) 新作バッグ
発売時期:2019年6月初旬より順次発売予定
・タッセルズ(W19×H15×D5.5cm) 226,800円(税込)
・6(シス)(W35×H32×D14.5cm) 415,800円(税込)
・カバセリーヌ(W44×H32×D16cm) 210,600円(税込)
※すべて予定価格。
※カバセリーヌは、セリーヌ 銀座店と表参道店で先行発売

スニーカーの行列が変わる ビームスがアプリ導入、“並ばせない”を模索

ナイキとビームスは5月25日に発売し完売した、ビームススペシャルモデル“リアクト プレスト ダルマ(REACT PRESTO DHARMA)”(1万3000円)を、6月4日に再販する。初回は、ビームス各店とナイキのスニーカー販売アプリ「SNKRS(スニーカーズ)」で取り扱い、ビームスは小売店として初めてナイキの「スニーカーズパス」を導入した。これは、アプリを通して店舗に商品をあらかじめ確保しておくという販売方法の一つだ。“行列がつきもの”のスニーカーで、あえて行列を作らない手法を取り入れ好評だった。再販では「SNKRS」は使用せず、ビームスの店舗とオンラインショップでの通常販売となる。

「ナイキ」のビームススペシャルモデル発売は、ビームスの創立40周年の際に発売したクレイジーパターンの“エア プレスト”以来。デザイン面を担当した新井伸吾バイヤーは「今回の“リアクト プレスト ダルマ”は40周年のクレイジーカラーを踏襲した新しいカラー提案としてナイキと共同開発した。このカラーリングがビームスらしいね、となればうれしい。洋服屋の提案としてTシャツとショーツも作った」と話す。

一方、今回新たに取り入れた「スニーカーズパス」は、アプリ「SNKRS」を通して受け取り希望のビームス店舗を選び、自分のサイズを店舗で予約するというもの。店舗から半径数キロ圏内にいれば参加可能で、先着順ではあるものの抽選は行わず、その場で購入権を確保できる。つまり、人気のある商品でも並ばずに客個人のタイミングで商品を受け取れるのがこれまでとの違いだ。無事に予約できるとQRコードが表示され、期日内に店舗で身分証明書とQRコードを提示し代金を支払い、商品を受け取る。その場で試着し、合わなければ買わない選択もできる(ただし、サイズの変更は不可)。

販売方法を担当したビームスの柴崎智典バイヤーは「転売目的で行列に人を雇って並ばせるなど、近年の行列はお客さまが公平に買える環境ではなくなっていた。ナイキから今後は行列よりもアプリなどを活用し、スマートに売って行く方針だということを聞き、ビームスとしてもお客さまにとってストレスがない販売方法は一番に取り入れていきたいと、考えに賛同した」。また新井バイヤーも「昔は行列に並ぶのもスニーカーを買うストーリーの一つだったが、ビームスとしても最近はウェブ抽選を取り入れるなど並ばせない方針にあった。お客さまのストレスもあるが、どれぐらい並ぶかの予想も立てづらく、販売店のストレスも大きい。SNSなどで『ビームスで並んだけど買えなかった』などの書き込みがあったり、転売行為の横行で公平な対応が難しくなってきていた。販売方法もお客さまの目線に立ち、欲しいと言ってくれる人の手に極力届くサービスを模索している」と説明した。

音楽業界人が注目する今年一番“バズる”バンド

東京藝術大学出身の常田大希が2015年に前身となるSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)の活動を開始。その後メンバーチェンジを経て、常田大希(Gt.Vo.)、勢喜遊(Drs.Sampler)、新井和輝(Ba.)、井口理(Vo.Key.)の4人体制へ。17年4月、バンド名をKing Gnu(キングヌー)に改め、17年10月にはファーストアルバム「Tokyo Rendez-Vous(トーキョーランデブー)」を発売。昨年はTVアニメ「BANANA FISH」のエンディング曲として「Prayer X」を楽曲提供し話題となり、今年1月16日にセカンドアルバム「Sympa(シンパ)」でメジャーデビューを果たした。音楽番組「バズリズム 02」(日本テレビ系)で、音楽業界人が選ぶ恒例企画「今年コレがバズるぞBEST10」で1位となるなど、今年ブレイク必至の4人組だ。彼らは何を考え、どこを目指すのか――今回、リーダーでもある常田に話を聞いた。

自由にやりたいことをやるためには、まずは日本で有名になることが必要だなって思ってKing Gnuは始めました。“King Gnu”っていうバンド名も、動物のヌーが少しずつ集まって、大きな群れになっていくところから名付けていて、バンドの方もいろいろな人たちを巻き込んで大きくなっていきたいなと思っています。それで日本で有名になるために必要なメンバーを集めたって感じです。

それぞれのメンバーに声を掛けた理由は違っていて、ボーカル&キーボードの(井口)理はずっとJ-POPとかを聴いてきて、多くの日本人に受けいれられる歌い方ができるのが魅力。日本で活動していくなら、そういう歌い方ができるボーカルが必要だと思って声をかけました。ベースの(新井)和輝やドラムスの(勢喜)遊は俺と同じブラックミュージックが好きで、2人ともセッションマンでやっていて、好きな感じも似ている。リズム隊はブラックミュージックの下地をしっかりと出していきたいと思って声をかけました。楽器隊の3人(常田、新井、勢喜)はブラックミュージック、理はJ-POPと、好きな音楽は異なるんですが、それがKing Gnuの多面性になっています。

そうですね。小学校から一緒でした。でも、だからといって当時はそこまで仲がよかった訳ではなく、一緒の大学に行ったのも知らなかったぐらい。俺は1年も通わずに辞めてるので。辞めてから文化祭に呼ばれて演奏しに行ったら理がいて、そこから一緒にやりだした感じです。

ポップスのシーンってオーケストラのサウンドがまだまだうまく使えていないと感じていて、そこに発展の余地があると思って東京藝大に入学したっていうのも、なきにしも非ずです。入学前からバンドもずっとやっていたので、東京藝大に入って違うなと思ってバンドを始めた訳ではけ決してないです。

日本のバンドシーンは音楽への探求心が少ないですよね。そこがつまんないなって思ってます。

俺らの世代は、東京藝大に入って現代音楽をやっていても、このままだとやばいって意識もあって、アカデミックにやっていたやつらも社会とのコネクトは意識しています。例えば大学の同期で昔一緒にやったりもしていた石若駿はジャズドラマーで、ラッパーのKID FRESINO(キッドフレシノ)のバンドなんかでも叩いたりもしてますし。正直、現代音楽だと夢が見られないですよ。

いや、入学した時から辞めるつもりでした。音楽って抽象的な世界なんで、田舎から出てきてこれがカッコイイって言っても相手にされないじゃないですか。でも、東京藝大出身っていえば聴いてもらいやすくなる。だから、そこはすごく考えて、自由に生きるために藝大に入ったって感じです。もちろん先ほど言ったオーケストラサウンドに興味があったのも入学理由ですけども。

もともとKing Gnu自体は大きくなってなんぼみたいな気持ちだったので、メジャーデビューするのは自然な流れ。まだまだ通過点で、これからって感じです。

さまざまなカルチャーがミックスされている感じですね。トーキョーって街もいろいろなカルチャーがミックスされている、そういう都市のサウンドを表現していきたい。ビートはヒップホップとかR&Bとかブラックミュージックがベースになっています。

はい。J-POPと向き合いだしたのが、ここ数年なんですが、最近はようやくコツをつかめてきました。King Gnuってアンダーグラウンドな面もポップな面もあって、どの面を出していくかっていうのは曲によって考えています。

俺自身がプロデューサー気質なのもあって、King Gnuをいかにデカくしていくかって考えると、曲もバンド全体も客観的に見られないといけないと思っています。

King Gnuの多様な面が見られるバラエティーに富んだアルバムに仕上がりましたね。それはアルバムだからできる表現で、King Gnuの全体を見せられたと感じています。いろいろなシーンに片足はつっこんできたので、出せる引き出しは多い方だと思う。

放送後、SNSのフォロワー数も一気に増えて、広がっていくのを感じました。まだまだテレビの影響力ってあるなって実感しましたね。

もともと映像も好きだったんですよ。音楽と映像は切り離せないもので、音楽を発信する時には絶対に映像が必要。だからMVも自分たちでちゃんと作った方がいいものができるんじゃないかって思って、クラブで知り合った映像ディレクターとかスタイリストとかを誘って、今は8人になりました。King GnuのMVも制作しているけど、別のアーティストのMVやファッションブランドのPVも作ったりしています。それぞれのクリエイターがいそがしくやっていて、広告の動画を作る時に俺が音楽を担当したりと、案件ごとに関わりかたは違ってきます。

あれは俺が構成の土台を考えた作品なんですが、理が昔ミュージカル部だったと聞いて、じゃあ踊ってみようかって作りました。意外と踊れてビックリしましたけどね。理は音楽以外にも役者もやっていて、そっちの仕事も今後はもっとやっていくと思います。

今回のアルバムを足掛かりに音楽の“市場”にも”史上”にも残れる存在になっていきたいです。

レディオヘッド(Radiohead)、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix) 、日本人だと、BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)、あと井上陽水さん。

川久保玲さんは挑戦者って感じでカッコいいなって思います。クリエイティブでありながら、多くの人に受け入れられているのもすごいこと。

気に入ったら同じものを着続ける。今日の「チャンピオン(CHAMPION)」のスエットパンツはここ1年くらいずっとはいてます。1つ気に入ったのがあれば、それで足りる。んで、わざわざお店に買い物行くっていうのもほとんどないですね。

それは「PERIMETRON」にスタイリストの松田稜平がいるおかげです。

いつまでも納得するものを作り続けたいし、「こいつが作るものは信頼できるな」って思ってもらえる人間にはなりたいですね。