「憧れの存在」と「共感される存在」どちらになりたい?

共感してもらえると、今度は私が自分を認めてもらえた気がして強くなれる【宇野実彩子 meets GUCCI 】vol.4

with3月号では、with史上初・50ページもの誌面を割いて、宇野ちゃんを大特集。

ここでは「Epilogue(終章)」と名付けられたグッチのコレクションとともに、激動の年にピリオドをうち、新たに走り出した宇野ちゃんの〝始まり〞を追う。

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タイツ/スタイリスト私物大きな変化の潮目にあって、その渦に飲み込まれずに、「新たな自分のやり方」を形作り始めている宇野ちゃん。目下の楽しみは、YouTube配信に加えて、クローズドのサロンにおけるファンとの交流だという。

「ライブができず直接は会えないけれど、SNSによって以前よりファンとの距離感が縮まったのは確かですね。私が何か発信したら、すぐに色んな反応が返ってくるので、すごく面白いんです。例えば、Mステ出演に当たってどんな衣装を着たらいいかを、サロンのみんなに相談して決めたり。

もはやファンの子は私のチームの一員。だから、いただくメッセージにはなるべくしっかり目を通すようにしています。読んでいて喜びを感じるのは、私がこういうインタビューなどで語った言葉を拾い、それに言及してくれているコメントに触れたときかな。

なるべく自分の気持ちが正しく伝わるように、言葉を慎重に選んで話しているつもりなので、それを汲み取ってもらえるのはすごくうれしい! 私の一言一言を、じっくり読んでくれているんだなって」

そんなファンに目を向けてみると、まずは年齢層がとても幅広いことに驚かされる。そして、年が離れた例えば女子中学生からも、憧れだけでなく共感を持って見られているのが、宇野ちゃんの本当のすごさだろう。

ちなみに当の本人は、憧れの存在と共感される存在、どちらになりたいと考えているのだろうか?

「どっちだろう? 女の子って同性への目が厳しいから、どちらにしてもその狭き門を潜り抜けたというだけで、もう充分ありがたいんですけど(笑)。でも、自分の作品を作る上で大切にしているのは、やっぱり『共感』されることなんですよね。

ファンの中には、働いている人も学生さんもいるけれど、根っこの部分はみんな変わらないと思うんです。心で感じることって基本的にはみんな一緒なのかなと。私は自分のリアルな経験から、そういう細かい気持ちの揺れや動きを丁寧に拾い上げて、歌で表現する。

それを聴いてくれた人は、歌の中に共感できる何かを見つけて、うれしく感じたり、気持ちが楽になったりするかもしれない。共感してもらえると、今度は私が自分を認めてもらえた気がして強くなれる。

自分の作品を通して、そういう前向きな体験ができるのは、何よりの喜びですね。もちろん、憧れられると『頑張らなきゃ!』という気持ちになるので、それも私の原動力のひとつであることは確かです」

出典:https://withonline.jp/people/ent-osyareol/reElR